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gdgdだっていいじゃない
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 お久しぶりです。自信満々な人間が好きではない時雨です。

 うちのサイトって、更新しても誰も見てないんじゃ、と思うときがたまにあります。
いえいえ結構あります。むしろよくあります。というかいつも思います。

まあいっか!(何

生存打診

   朝日が眩しい街並を一人の少女が急ぎ早で駆け抜けていく。
  学生らしい彼女の行く道に人は少なく、その焦った顔付きから
  彼女が遅刻をしているだろうことは容易に見て取れた。
  「まさか初日から遅刻寸前だなんて!」
  事前の下見があったので、無駄のない登校ルートをたどる少女。
  しかし順調に通りを曲がっていくと、不意に目の前に人影が。
  「って、ちょっと!?」
  そのまま少女は人影に――

 


「そんな出会いがあるといいのになぁ」
「それは夢見がちを通り越してベタすぎな妄想だね……」
それは、教室で机を並べて昼食をとる二人の少女の会話。
「そのためにはまず遅刻しなきゃならないのかしら」
「あのね、シーファ」
「ん?」
「私としてはね、豪邸に住んでいるってだけでじゅーぶんすごい事だと思うのよー」
「……そうかしら?」
「んで更に出会いを求めるだなんて非道だわ!」
「そ、そうかな?」
「私なんてなんかきれいな緑色した宝石拾ったけどなーんにも起きなかったし!」
「な、何の話?」

 昼食が終わっても特にやることのない二人は、
図書室にいるもう一人の友人のもとに向かうことにした。
 この学校の図書室は、”休日に一般開放しても問題ないサイズ”を主眼において建造されたので、広さにおいてはこれ単体で図書館として存在できる大きさを有している。
 故に、ここで誰かを探そうとすれば、それなりに労を要する。だが、暇を持て余しているシーファたちにとって、そんなことはいつもどうでもいい話だった。
「シーファ、いた?」
「こっちにはいないね。アガサ、そっちは?」
「……誰かお探しですか?」
「うん、知り合いをね……って」
「あ、いた」
「……もしかして私でしたか?」
二人に声をかけたのは、二人より一回り背の小さな少女。
「それで、私に何か御用が?」
「ん、特に用はないんだけどね」
「まあ立ち話もなんだし、どっかに座ろうか」
そしてシーファたちは、図書室の一角で昼食時と大差ない"どうでもいい話"をするのだった。

「にしてもね」
不意にアガサが切り出した。
「私不思議なのよね。あんな妄想ばっかりするようなシーファがどーしていっつも成績いいのかって」
彼女の言うとおり、シーファは定期考査においていつも成績上位一桁台に入っている。
「な、なんだか心外だわ……」
「アクツもそう思わない?」
「私は初等部ですからなんとも……」
シーファたちが通う学校は、初等部、中等部、高等部に分かれており、名前から判るようにそれぞれ小学校、中学校、高等学校の役割を果たしている。シーファとアガサは中等部1年、アクツは初等部4年である。
「とにかく! これにはきっと国家機密級の秘密が隠されているとみた! そう、あの豪邸に!」
「豪邸って言うけど、そんなに大きくないのは知ってるでしょう?」
「だからさ、今度遊びに行ってもいい?」
「人の話を聞けー!」

 そして放課後。
(勢いでOKしちゃったけど、どうしよう……)
アガサ、アクツとは自宅の方向が違うので、一人帰途を行くシーファ。
(今まで家に人呼んだこと、殆どなかったからなぁ……)
シーファの家には彼女と同じ学校に通う人物がもう一人いるが、学年が違うため一緒に帰ることはあまりない。
(あんまり意識したことないけど、お姉ちゃんって"普通"じゃないよね……)
故に、こうして一人で帰ることは珍しくない。
(二人がお姉ちゃんを見たらなんて思うかな)
シーファは学校に入学してからまだ二ヶ月も経っていないが、もう慣れたもので迷うことなく自宅に向かえている。
(白髪の人って言ったら、普通はお年寄りの人だよね……)
通学路については"お姉ちゃん"の下見もあり、人目の多い安全なルートが"開拓"されている。
(いつも顔にベルトしてるし……変だよね……)
そしてシーファの自宅が見える曲がり角に差し掛かった、その時。

「時間的にピーンチッ!」
「きゃっ!?」

 シーファの死角から、物凄い速さで人影が現れ、彼女に衝突した。
「ん……っ」
そう、それは正に昼にシーファが想像(妄想)していたシチュエーションと同じだった。相違点を挙げるなら、衝突されたのがシーファという"女性"であり、衝突したのも金髪の"女性"だったという点だろう。
 先に立ち上がったシーファが、未だ尻餅をついている女性(ぱっと見ではシーファと同年代に見える)に手を差し出した。
「あの、大丈夫ですか?」
「あ、えと、その、ありがとうございます!」
シーファの手をとり立ち上がった女性は、ぺこりと頭を下げると早急に走り去っていった。
 後に残されたシーファが、思わず呟いた。
「これが、出会い……?」

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